つみたてから、はじめるTOUISHIN — 投信のとなりの、為替とFX入門

投資信託は為替でどう動く?円安・円高が基準価額に与える影響をやさしく

結論から言うと、海外資産を組み入れた投資信託の基準価額は「現地の値動き」と「為替(円安・円高)」の両方で動きます。為替ヘッジなしの投資信託は、円安が基準価額の押し上げ要因、円高が押し下げ要因になり得ます。為替ヘッジありは為替変動の影響を抑える設計です。

この記事では、円安・円高それぞれの影響と、為替の仕組みを学ぶ意味を、つみたてを続けてきたあなたの目線に合わせて整理します。むずかしい経済理論は出てきません。「自分はFXをやっていないから為替は関係ない」と思っている方こそ、読んでみてください。

この記事でわかること 投資信託が為替の影響を受ける理由/円安・円高が基準価額にどう効くか/為替ヘッジあり・なしの違い/為替が動く理由(金利差)を知る意味。

投資信託は為替の影響を受けますか?

海外資産を組み入れたファンドは為替の影響を受けます。基準価額は「現地の株価の動き」と「為替レートの動き」という2つの要因で上下する、と覚えておくのがいちばんの近道です。

たとえば米国株のファンドは、現地で米ドル建ての株式を保有しています。そのため基準価額(投資信託の値段)は、①現地の株価の動きと、②米ドル/円の為替レートの動き、という2つの要因で上下します。国内資産だけのファンドなら為替の影響は基本的に受けませんが、全世界株や外国債券を含むファンドでは為替が無視できない要素になります。

円安・円高は基準価額にどう効く?

為替ヘッジなしの投資信託では、円安は円換算額を押し上げ、円高は押し下げる方向に働きます。ただし現地の株価も同時に動くので、為替だけで損益は決まりません。

方向性を表にすると、次のようになります(現地の値動きを一定とした場合の方向性です)。

為替の動き円換算への影響基準価額への方向
円安(例:1ドル150→160円)外貨建て資産の円換算額が増える押し上げ要因
円高(例:1ドル150→140円)外貨建て資産の円換算額が減る押し下げ要因

ただし、これはあくまで為替だけを見た場合の方向性です。実際には現地の株価も同時に動くため、「円安なのに基準価額が下がる」こともあります(現地株価の下落が為替の押し上げを上回った場合など)。基準価額は株価と為替の合わせ技で決まる、と覚えておきましょう。

為替ヘッジ「あり・なし」の違いは?

為替ヘッジありは為替変動の影響を抑える設計、なしは為替の動きをそのまま受けるタイプで、どちらが良いと一概には言えません。目的とコストのバランスで選ぶものです。

投資信託には、為替変動の影響を抑える「為替ヘッジあり」と、為替の動きをそのまま受ける「為替ヘッジなし」のタイプがあります。

確認ポイント 同じ指数に連動するファンドでも「ヘッジあり・なし」で値動きが変わります。購入前に交付目論見書で、どちらのタイプかを必ず確認しましょう。

為替の「動く理由」を知ると、基準価額に動揺しにくくなる

為替が動く大きな理由のひとつは、各国の金利差です。金利や為替の仕組みを知っておくと、自分の保有ファンドの基準価額が動く理由を、落ち着いて受けとめられるようになります。

一般に、金利の高い通貨が買われやすく、金利差が広がると為替も動きやすくなります。この為替や金利の仕組みは、投資信託の解説だけでなく、FX口座のマーケット情報や解説資料でも体系的に学べます。実際にFXを取引するかは別として、申込前に通貨ペアやスワップ(金利差)の説明に目を通しておくと、自分の保有ファンドの基準価額がなぜ動くのかを、為替の目線から理解しやすくなります。下記のような口座は、開設前に学習用の資料を確認できます。

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もちろん、FXは値動きが大きく、レバレッジにより元本を超える損失が出る可能性もあります。投資信託で資産形成する土台は、あくまで長期・積立・分散。為替や金利は「基準価額が動く理由を理解するための知識」として活用する——この距離感を保てば、円安・円高のニュースに一喜一憂せず、長期保有を落ち着いて続けやすくなります。

まとめ|為替は「つみたての理解」に効く

海外資産を含むファンドは、現地の株価と為替の両方で基準価額が動く。円安は押し上げ、円高は押し下げが基本の方向だけれど、株価と合わせ技で決まる。ヘッジあり・なしは目論見書で確認する。ここまで押さえられたら、為替の入口としては十分です。

正直に言うと、私自身も為替を知ってから、つみたての残高が動いたときに「中身の株が下がったのか、円高で目減りして見えるだけなのか」を切り分けられるようになりました。この落ち着きは、あわてて売らずに続けるための支えになります。FXをやるかどうかとは別に、為替の基礎は知っておいて損のない知識です。

よくある質問(FAQ)

Q. 投資信託は為替の影響を受けますか?
海外の株式や債券を組み入れたファンドは為替の影響を受けます。為替ヘッジなしの場合、円安は押し上げ要因、円高は押し下げ要因になり得ます。ヘッジありは為替変動を抑える設計です。
Q. 為替ヘッジあり・なしはどちらがいいですか?
一概には言えません。ヘッジなしは為替差益・差損の両方を受け、ヘッジありは変動を抑える代わりにコストがかかります。目的やリスク許容度で選び、目論見書で確認してください。
Q. 円安のとき外国株の投資信託は得ですか?
為替ヘッジなしの場合、円安は円換算額の押し上げ要因になり得ます。ただし現地株価が下がれば相殺されることもあり、為替だけで損益は決まりません。
Q. 為替の知識は投資信託に役立ちますか?
役立ちます。為替が動く理由(金利差など)を知ると、保有ファンドの基準価額が動く理由を理解しやすくなり、値動きに過度に動揺せず長期保有を続けやすくなります。
参考にした一次情報・公式資料
みさき
みさき
ファイナンシャルプランナー(FP)
自身も投資信託のつみたてから資産運用を始めたFP。専門用語をかみくだき、煽らず・脅さず、読む方のペースに寄り添う記事を書いています。

本記事は資産運用・為替・FX(外国為替証拠金取引)に関する情報提供を目的としたものであり、特定の投資信託・金融商品の購入を推奨・勧誘するものではありません。投資信託は値動きのある商品で、購入後に基準価額が下がり元本を割り込むことがあります。FXは為替相場の変動により損失が生じるおそれがあり、レバレッジを用いることで損失が拡大し、預けた証拠金を上回る損失が生じる可能性があります(いずれも元本保証はありません)。制度・数値は執筆時点のもので、最新情報は金融庁など一次情報でご確認ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。本サイトはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を利用しています。