
投資信託の選び方|手数料と指数で見る
「NISAは始めたいけれど、投資信託が何千本もあって、どれを選べばいいのかわからない」。これは、初心者の方からほんとうによくいただく悩みです。本数の多さに圧倒されて、入口で止まってしまう。気持ちはとてもよくわかります。私も最初は同じところでつまずきました。
でも、選び方の軸を2つだけ持っておくと、ぐっと見通しがよくなります。それが「手数料」と「連動する指数」です。今日はこの2つを中心に、初心者がムリなく投資信託を選んでいくための考え方を、やさしくお話しします。あくまで一般的な考え方の整理で、特定の商品をおすすめするものではありませんので、その点だけ先にお伝えしておきますね。
まず「手数料」を見るクセをつける
投資信託を選ぶとき、つい「これまでどれくらい増えたか(過去の成績)」に目が行きがちです。でも、過去の成績は将来を約束してくれるものではありません。一方で、手数料は確実に毎年かかってくるコストです。だからこそ、まず手数料を見るクセをつけると失敗しにくくなります。
投資信託の手数料には、おもに次のようなものがあります。
| 手数料の種類 | かかるタイミング | かんたんな説明 |
|---|---|---|
| 購入時手数料 | 買うとき | 買うときに払う費用。かからないものも多い |
| 信託報酬(運用管理費用) | 持っている間ずっと | 保有額に応じて毎年かかり続ける費用 |
| 信託財産留保額など | 売るとき等 | 解約時にかかる場合がある費用 |
このなかで、初心者がいちばん気にしたいのは信託報酬です。持っている間ずっとかかり続けるため、長く積み立てるほど、その差がじわじわ効いてきます。たとえ年あたりではわずかな差に見えても、長期で積み立てると無視できない違いになることがある、と覚えておいてください。
「指数(インデックス)」って何だろう
もう一つの軸が「指数」です。ニュースで「日経平均が上がりました」「ダウが下がりました」と聞くことがありますよね。あの「日経平均」や「ダウ」が、まさに指数(インデックス)です。市場全体の動きを、ひとつの数字で表したものだと考えてください。
投資信託のなかには、こうした指数に値動きが連動するように作られたものがあります。これをインデックス型(インデックスファンド)と呼びます。たとえば「世界中の株式の指数に連動する投信」を1本買えば、その指数が表すたくさんの会社に、まとめて少しずつ投資しているのと近い状態になります。
インデックス型は、市場全体の動きにそって動くシンプルな仕組みのため、信託報酬が比較的おさえられているものが多い傾向があります。「何に投資しているのか」がわかりやすく、コストも見えやすい。だから初心者の最初の選択肢として、よく取り上げられるわけです。もちろん、指数が下がれば投信の価額も下がりますから、値動きがあること自体は変わりません。
初心者が見るべき3つのポイント
手数料と指数という2つの軸を踏まえて、実際に選ぶときに見たいポイントを3つに絞ってみます。
① 信託報酬が低めにおさえられているか
同じような指数に連動する投信でも、信託報酬には差があります。長く続けるほどコストの差が効いてくるので、「持っている間ずっとかかる費用」をまず確認する。これだけでも、選び方がだいぶ落ち着きます。
② 何に投資しているのかが理解できるか
その投信が、どの国の・どんな資産(株なのか債券なのか)に投資しているのか。説明を読んで「なるほど、こういうものか」と自分の言葉で言えるくらい理解できるものを選ぶと安心です。中身がよくわからないまま買うのは、初心者のうちは避けたいところです。
③ 純資産総額が小さすぎないか
純資産総額とは、その投信に集まっているお金の規模のようなものです。あまりに規模が小さいと、運用が途中で終わってしまう(繰上償還)こともあります。ある程度の規模で、安定して運用が続いていそうかも、目安のひとつにできます。
「たくさん持てば安心」ではない
初心者の方がやりがちなのが、「不安だからいろいろな投信を少しずつたくさん買う」というやり方です。気持ちはわかるのですが、これは思ったほど分散になっていないことがあります。
というのも、世界の株式に幅広く投資するインデックス型を1本持っていれば、その時点でかなりの分散ができています。そこに似たような投信を何本も重ねても、中身が重複して、ただ管理が複雑になるだけ、ということが起こりがちです。本数を増やすこと=安心、ではありません。むしろ、自分が理解できる本数にしぼるほうが、長く付き合いやすくなります。
選んだあとに大切なこと
投信は、選んで終わりではありません。むしろ選んだあと、どう付き合うかのほうが大事です。最後に、選んだあとに意識したいことを挙げておきます。
- 下がっても、あわてて売らない:値動きは前提です。下がった時期にあわてて手放すと、長期の積立の良さが消えてしまいます。
- 毎日チャートを見すぎない:つみたては「ほったらかし」でも続く設計です。見すぎると、かえって不安になりがちです。
- たまに中身と手数料を見直す:年に一度くらい、保有している投信の費用や中身を確認する習慣があると安心です。
まとめ|「手数料」と「指数」の2軸で十分
投資信託は本数こそ多いものの、「信託報酬という持ち続けるコスト」と「どの指数に連動しているか」という2つの軸で見れば、初心者でも筋道を立てて選べます。完璧な1本を探すより、コストが低く中身のわかるものを長く続ける――これが、私が初心者の方にいちばんお伝えしたい姿勢です。
投信の選び方が見えてきたら、次は「お金そのものの動き」にも目を向けてみましょう。じつは投信の中身にも、為替(円高・円安)がそっと関係しています。次の一歩として、その基礎にふれてみてください。
投信を扱う口座を比べたくなったら
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本記事は投資信託に関する情報提供を目的としたものであり、特定の商品・取引を推奨するものではありません。投資信託は値動きのある商品で、購入後に基準価額が下がり元本を割り込むことがあります(元本保証はありません)。手数料・信託報酬・取扱商品などの具体的な条件は各運用会社・販売会社により異なり、変更される場合があります。本記事は執筆時点(2026年6月)の一般的な情報にもとづいており、最新の内容は各社の公式情報で必ずご確認ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。本サイトはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を利用しています。