投信に慣れたら知りたい「貸付投資」|1円から・値動きなしをやさしく
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つみたてを続けていると、「毎日の基準価額を見なくていい置き場所も欲しいな」と思うことがあります。私も、全世界株のファンドが下がった月に、値動きのない場所にも少し置いておきたいと感じたことがありました。
その候補としてよく名前が挙がるのが貸付投資です。企業にお金を貸して、利息を受け取る仕組みのこと。この記事では、Fundsというサービスの公開情報をもとに、投信に慣れた方の目線でやさしく整理します。2026年9月14日時点の内容です。
貸付投資って、どんな仕組み?
投資家が企業にお金を貸して、その利息を分配として受け取ります。株式や投資信託のように値動きで増えるのではなく、あらかじめ決まった利率に沿って戻ってくる形です。Fundsは自社のサービスを「固定利回りの資産運用」と表現しています。
投信との違いを一言でいうと、見るものが変わることです。投信なら基準価額の推移を見ますが、貸付投資で気にするのは、貸した相手がきちんと返せるかどうか。チャートではなく、相手の信用を見る投資になります。
お金は、誰に貸しているの?
公式の説明では「投資先は「上場企業」が中心」とされています。そして「上場企業であっても審査を通過しない限り掲載いたしません」とも書かれています。上場しているから自動的に載る、というわけではないということですね。
審査については、こう説明されています。「専門的な知見をもつ審査部門が企業の財務状況、決算情報、事業の成長性だけでなく、 急激な不況時の財務状況までも想定した審査を実施しています」。良いときの数字だけでなく、悪いときを想定して見る、という考え方です。
また「三菱UFJ銀行など合計8社の大手金融機関と連携」しているとの記載もあります(提携数は2025年9月1日現在)。
入口はいくらから?
公式の案内は「手数料無料。1円から投資をはじめられます」。つみたてで100円から、という感覚に慣れていると、この刻みの細かさはイメージしやすいと思います。
ひとつだけ注意書きがあります。「ご利用の金融機関からデポジット口座またはファンド組成企業の指定口座に送金する際の振込手数料はお客さまのご負担となります」。サービス側の手数料は無料でも、振込の手数料はかかります。少額で何度も入金すると、その分だけ手数料の割合が大きくなるので、まとめて入れるほうが無駄が少なくなります。
いちばん大事な「元本」の話
ここはやさしく書きすぎないほうがいい部分です。公式には「サービス開始以来、元本を毀損した商品はありません。※」という記載があります。ただし、この※の中身まで読む必要があります。
注記は「2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません」。期間を区切った実績であることが明示されていて、運用結果によっては分配の遅延や元本の毀損が起こりうることにも触れています。
さらに注意事項の欄には、はっきりこう書かれています。「金融商品である以上100%元本割れが起きないと言い切ることはできません」。事業者自身がこう書いているので、読む側も同じ前提で見るのが正しい向き合い方だと思います。
値動きがない代わりに、すぐには戻せない
貸付投資は、基本的に満期まで待つ設計です。投信のように、必要になったら解約するという動き方とは違います。この性格の違いは、投信は解約すれば数日、貸付型は満期まで待つでくわしく整理しています。
生活防衛資金や、近いうちに使う予定のあるお金を入れる場所ではありません。当面動かさないお金の置き場として考えるのが、無理のない使い方です。
始めるまでの手順
口座開設の申し込みは最短5分程度、口座開設までは最速1営業日程度と案内されています。用意するのは、本人確認書類(マイナンバーカードか運転免許証のいずれか1つ)と、出金時の振込先がわかる銀行口座の情報です。
申し込みの途中で入力内容を保存して、あとから再開することもできると書かれています。子どもを寝かしつけてから続き、という進め方ができるのは地味に助かります。
流れは、①口座開設の申込、②本人確認のあと口座開設が完了、③ファンドに投資申し込み、の3ステップです。
まとめ|投信の隣に置くなら
貸付投資は、値動きを追わずに済む代わりに、満期まで待つ商品です。投信のように途中で解約して現金化する使い方はできません。その前提を理解したうえで、当面使う予定のない資金を、投信とは別の性格の場所にも分けておく。そういう位置づけなら、つみたての次の一歩として噛み合うと思います。
そして、元本が保証される商品ではないという一点は、最後まで忘れないでください。
よくある質問(FAQ)
貸付投資は投信と何が違いますか?
投信は基準価額が日々動きますが、貸付投資はあらかじめ決まった利率に沿って分配を受け取る形です。Fundsは自社のサービスを「固定利回りの資産運用」と表現しています。
いくらから始められますか?
「手数料無料。1円から投資をはじめられます」と案内されています。ただし金融機関からデポジット口座やファンド組成企業の指定口座へ送金する際の振込手数料は自己負担です。
お金は誰に貸すのですか?
投資先は「上場企業」が中心と説明されています。上場企業であっても審査を通過しない限り掲載しないとされ、審査の対象は財務状況や決算情報、事業の成長性に加えて急激な不況時の財務状況にまで及ぶそうです。
元本割れの心配はありませんか?
心配はゼロではありません。公式は「金融商品である以上100%元本割れが起きないと言い切ることはできません」と明記しています。過去に元本を毀損した商品がない旨の記載にも、2019年1月から2025年8月までの実績だという注記が付いています。
口座開設にはどれくらいかかりますか?
申し込みは最短5分程度で、口座開設までは最速1営業日程度だと案内されています。用意するのは、マイナンバーカードか運転免許証のいずれか1つと、出金先の銀行口座情報です。
一次情報:Funds(ファンズ)公式サイト(固定利回りの資産運用という表現、1円から・手数料無料と振込手数料の注記、上場企業中心と審査の説明、金融機関8社との連携(2025年9月1日現在)、元本毀損なしの実績と2019年1月〜2025年8月という期間注記、100%元本割れが起きないとは言い切れない旨、口座開設は最短5分・最速1営業日程度/2026年9月14日確認)